「4Kテレビ」の定義、比較検討の際にチェックするべきポイントなどを丁寧に解説します!
こんにちは!Masaです。
今回は4Kテレビについてお話したいと思います。
「テレビを買い替えたいけど、どれを選んでいいかわからない」
「テレビの違いが分からない」
という初心者の方向けに、「4Kテレビとは何か?」の説明から、「サイズ別のテレビの選び方」まで、詳しく解説します!
4Kテレビとは?
さて、「4Kテレビ」とは何か。
「テレビCMや家電量販店で見たことはあるけど、なんのことかは知らない」という方も多いです。
「4Kテレビ」とは、
今までのテレビと比較にならないくらい、細かいところまでめちゃくちゃ綺麗に見えるテレビ
です。
なぜ今までのテレビと比較にならないほど綺麗に見えるのでしょうか?
それは「4K」の意味を紐解くとわかります。
「4K」とは、
画面の横幅におよそ4,000画素入っている
という意味です。
したがって、厳密にいうと「4Kテレビ」とは、
画面の横幅におよそ4,000画素入ったディスプレイをもつテレビ
ということになります。
少し、「K」という表現について補足します。
「K」は距離を表す1kmの「k」と同様の使い方です。
つまり、1,000mを1kmと表すのと同じように、1,000画素を1Kと表しているのです。
画面の横幅に4,000画素入っているから、「4K」と呼ばれているわけです。
テレビの電波事情
さて、「4K」が何かわかったからといって、まだ選び始めてはいけません。
前提知識として、現在の電波事情について把握しておくことをおすすめします。
ここを押さえておかないと、店頭に行った時に製品を過大評価してしまいかねません。
これは覚えておいてください。
今の地デジの電波では、4Kは見ることができないのです
2017年7月現在、地上デジタル放送は2Kの映像信号を送っています。
4Kは必要なデータ量が非常に多いため、地デジの電波では送ることができないのです。
実際、BS(衛星放送)が2018年から4K放送を始めるのに対して、地デジでの4K放送のメドは立っていません。
映像信号が2Kの地デジ放送では、4Kテレビのポテンシャルを生かしきれないのです。
製品を過大評価する危険があるのはこのためです。
家電量販店などの店頭では4Kの映像信号による4Kのデモ映像を流しています。
しかし、家に持ち帰って地デジを見ても、そのレベルの映像は見られません。ご注意ください。
テレビ選びのはじめの一歩。まずはサイズで選択肢を絞ろう
さて、電波事情の前提知識を押さえたところで、ここからテレビ選びをしていきましょう。
まずはスタンダードに、
どれくらいのサイズが必要なのか見極めましょう。
サイズを見計らう上で気をつけたいポイントがあります。
テレビはどんどん進化していて、以前に比べて外枠のフレームが小さくなっています。
もし今使っているテレビの外枠が結構幅広いぞ、と感じるのであれば、少し大きめのインチ数を選ぶことをオススメします。
でないと、持ち帰った時に、「なんか思ったより小さいぞ…」となりかねません。
確実なのは、今のテレビのサイズをメジャーで測って、メモに控えておくことですね。
これで大きさを正しく評価することができます。
40型未満の場合
サイズが40型未満で十分という方。おそらく一人暮らしの方なんかが多いと思いますが。
40型未満だと実は4Kテレビのラインナップがほとんどありません。
4,000画素も小さいディスプレイに詰め込めないですし、そもそも需要も少ないのでしょう。
ですので、こちらの場合は2K(フルハイビジョン)もしくはハイビジョン(2Kよりさらに画素数が少ない)テレビを選ぶことになります。
2Kとハイビジョンにはそれなりに差がありますが、
2K同士の場合、ぶっちゃけ大した差はありません。
ですので、
ある程度信頼できると感じるメーカーの中で、一番安いモデルを選ぶのが無難
かと思います。
40型以上49型未満の場合
このサイズの場合が一番難しいと個人的には思います。
というのも、ここが2Kと4Kの境目となるサイズで、2Kでもかなりコスパの良いモデルが存在しているからです。
→4Kの半分以下くらいの値段で買えます
では、どう選ぶか。
映像を楽しむ趣味がある場合は4K、ない場合は2K
を選ぶことをおすすめします。
映像を楽しむ趣味というのは具体的にいうと、
・映画鑑賞
・テレビで頻繁にスポーツ観戦する
といった方を想定してます。
そして、これに当てはまる場合、
4Kの中でも、倍速パネルつきを選ぶ
ことをおすすめします。
なぜなら、倍速パネルの有無は映像の品質に大きく影響するからです。
倍速パネルが搭載されていると、動きのある映像も滑らかに映ります。
これはコマ数が通常の2倍に増えることで、滑らかさを実現しているからです。
逆に、倍速パネルがないと残像が見えて見辛い映像になります。
以上の理由で、映画やスポーツなどを頻繁に見るのであれば、倍速パネルありにしても十分コスパが高いと思います。
パンフレットなんかを見ると必ず有無を確認できるので、チェックしてください。
49型以上の場合
49型以上の場合、
4Kテレビを選ぶべき
です。
各メーカーがもっとも力を入れるサイズが49型以上になってきます。
力を入れているとどうなるか。
低価格から高品質まで、幅広いラインナップが揃っているのです。
ラインナップが広くなれば、コスパの良いモデルも当然でてきます。
また、このくらいのサイズになると2Kと4Kの価格差が数万円まで縮まります。
5年か10年に1度しか買い替えないわけですから、数万円は投資しておいた方が、後々4Kで楽しめるコンテンツが増えるのでおすすめです。(Netflixの4K映像や来年以降のBS放送とか)
そうなると、「数ある4Kのテレビの中でどう選ぶか」が問題になります。
4Kの中でどう選ぶ?それは映像へのこだわり次第で決まります
これまた先ほどと似た結論です。
映像にこだわりたい方は倍速パネルつきモデル。地デジしか見ないのなら倍速パネルなしの最安モデル。
映像にこだわる、というのは先ほど同様、映画鑑賞やスポーツ観戦を趣味にしているという意味です。
こういった方は、
倍速パネルありの中の最安を選ぶ
ことをおすすめします。これが一番コスパの良いお買い物です。
もっと予算に余裕があって、良いものが欲しいという方もいるかもしれません。
そういった方は、まだ多数のモデルが検討対象になっています。
その選び方はまた後述します。
基本地デジしか見ない。スポーツも稀にしか見ない。という方は倍速なしモデルで十二分に楽しむことができます。
そして、倍速パネルなしのモデルはかなりリーズナブルなお値段でお求めいただけます。
10万円前後で買えます。かなりおすすめです。
倍速パネルありのモデルの中でどう選ぶか?ここから先は”好み”の世界
さて、映像にこだわりがあって、倍速パネルつきが良くて、予算も割と潤沢にある、という場合どうするか。
ここから先は「好み」の世界です。
なぜなのか。
ここから先の差の出方と関係しています。
倍速パネルありの中で選ぶ場合、違いが出るのは基本的に画像処理エンジンの性能・特徴です。
そして、
画像処理エンジンを評価する画一的な指標は存在しません。
つまり、各社メリットとデメリットがあります。メリットが見方によってはデメリットになったりします。
こういった状況だと、最終的には「好み」で決めるより他ないのです。
「好き」「嫌い」を分けていって、最終的にコストに見合うか判断して決める、という至極当たり前の買い方になります。
まあ、だからこそ楽しいのかもしれませんね。
まとめ
どうでしたか?なんとなく選び方のイメージはついたでしょうか?
この記事を参考に、もっとも納得のいくお買い物をされることを願っています。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
解説は以上になります。それでは!