【カメラ用語解説】露出の「段」とは何か?

露出を決める光量の単位「段」とは何か?

こんにちは!Masaです。

写真の明るさを決めるのが「露出」です。

一眼ユーザーであれば、必ずいじったことがあるはず。

この「露出」に、単位があることをご存知でしたか?

それが「段」という概念です。

この「段」が分かると、カメラへの理解が一気に深まります。

というのも、「段」はシャッタースピード・絞り値・ISO感度といった、写りを決定づける要素と強い関連を持っているからです。

フォトマスター検定でも、定番の問題となってよく出てくる、外せない項目なのです。

今回は、そんな「段」について、わかりやすく&丁寧に解説していきます!

「露出補正」に見る「1段」

「段」とは、露出の単位であると冒頭に言いました。

では、何が「1段分」なのでしょうか?

実際にカメラを使いながら見ていきます。

カメラの露出補正機能を使って、「0」を「1」に変えると「1段」露出が明るくなります。

これで、何が「1段分」なのかお分りいただけたと思います。

今、1段分露出を明るくしましたが、この時、カメラは何の値をいじって明るさを調整しているのかご存知ですか?

「露出値みたいなのがあるんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、違います。

実は、

シャッタースピードと絞り値を変えることで、明るさを調整しているのです

何気なく露出調整ホイールを1段明るい方に回すと、カメラが勝手にシャッタースピードと絞り値を変更して、きちんと1段分明るくなるように調整してくれていた、というわけです。

では、シャッタースピードと絞り値から、「段」を見ていきたいと思います。

「シャッタースピード」に見る「1段分」

シャッタースピードを変更すると、明るさが変わるのはご存知かと思います。

明るさが変わるということは、「段」という単位を使って捉えることが可能ということです。

あるシャッタースピードから、2倍遅くなると、「1段分」明るくなります。

逆に、シャッタースピードが2倍速くなると、「1段分」暗くなります。

これがシャッタースピードにおける「1段分」です。

具体例で言うと、

シャッタースピードを「1/30」から「1/15」に変えると、露出は「1段」明るくなり、

逆に、シャッタースピードを「1/30」から「1/60」に変えれば、露出は「1段」暗くなるというわけです。

シャッタースピードを1/2倍or2倍にすることで、光の量が2倍or1/2倍になり、これが「1段分」の差となっているのです。

「シャッタースピード優先モード」の場合は?

ここで一つ疑問なのは、

「シャッタースピード優先モードの時に、露出補正をかけたらどうなるのか?」

ということです。

シャッタースピード優先モードは、その名の通り、シャッタースピードを意図的に設定できるモードですから、露出を変えるたびにシャッタースピードが変更されては困ります。

こういう時にカメラが何をしてくれているかと言うと、

絞り値を変えて明るさを調整してくれています。

露出を決められるもう一つの要素、「絞り値」をいじって明るさを変えてくれているというわけです。

それでは、「絞り値」から「段」を見ていきます。

ちなみに、

「そもそも、シャッタースピードがよくわからん」

という方は、こちらの記事が参考になりますよ〜!

参考記事:

【一眼初心者】「シャッタースピード」とは何なのか?わかりやすく解説!

「絞り値」に見る「1段分」

絞り値をどれくらい変えると、「1段分」明るさが変わるのでしょうか?

シャッタースピードによって露出を調整していたとき、

光の量が2倍or半分になることで、「1段分」露出が変化していたことを思い出してください。

絞り値でも同じです。

光の量が2倍or半分になるとき、露出が「1段分」変化します。

絞り値の場合に注意が必要なのは、単純にF値が2倍に大きくなったら、露出が「1段分」明るくなる訳ではないことです。

絞りというのは、このような形状をしています。

F1.8

ソニー公式より引用

F16

ソニー公式より引用

絞りによって遮られていない、中心の円の部分があります。

この円の面積が光の量を決めるわけです

円ですから、単純に絞り値が2倍大きくなると、1段露出が下がるとは行かず、(円の面積=半径×半径×3.14ですからね)

絞り値が√2倍大きくなると、露出が1段分下がります

露出が1段分変わる時の絞り値を表にすると、こうなります。

「絞り優先モード」の場合は?

カメラが「絞り優先モード」の時に露出補正をかけると、何を調整して露出を変えているのでしょうか?

もうお分かりかもしれませんが、

「シャッタースピード」を調整することで、露出を変えています

「絞り優先モード」の時は、その名の通り、絞り値が「優先」される結果、露出を決めるもう一つの要素である、シャッタースピードを使うわけです。

「ISO感度」に見る「1段分」

ISO感度でも、露出を調整することができます。

ISO感度の場合は、シャッタースピードと同じような具合です。

ISO感度が2倍に高まれば、露出は「1段分」明るくなります。

ISO感度が半分になれば、露出は「1段分」暗くなります。

「段」を知ることで役に立つことがあるのか?

ここまで、露出の「段」の話をしてきました。

しかし、そもそも「段」を知って何の意味があるのでしょうか?

露出の仕組みを知ることで、あらゆる場面で意図的な撮影が可能になる

という効果があると思っています。

例えば、夜の撮影です。

絶対的に光量が足りない夜に、絞り優先モードで明るく写そうとすると、どうなるか。

光の量を確保するために、カメラはシャッタースピードを落とすのです。

すると、手ブレが発生しやすくなります。

ここで「段」の知識があれば、

「よし、ISO感度を1段高めて、シャッタースピードを速められるようにしよう」

と判断できるのです。

もちろん、ISO感度を高めるとザラつきが増えるというデメリットもあり、ISO上げればオールオッケーとは言えません。

しかし、これらを全て総合的に判断できている時点で、ワンランク上の撮影ができていると言って良いでしょう。

これは「段」の知識があるからこそできることなのです。

まとめ

いかがでしたか?

「段」の知識は、フォトマスター検定でも定番の問題になるなど、カメラへの理解を深める上で非常に重要です。

皆さんも、次回の撮影から「段」を意識してみてはいかがでしょうか?

それでは、今回は以上です!

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